本日、「後ろ姿のない男 高田繁と日本野球の70年」発売です。
発売日となりました。というわけで、お遍路の最終回は次回書きます。
発売日だからと言って、何ができるわけでもありません。いつも本屋の周りをぐるぐる回ってウレロウレロと念を送り、棚に一冊しか入ってないところは平積みに移動してみたり……これはもう何冊目になろうとも変わらない。不安と焦燥がいっぱいです。そして、最寄りの書店は頑なに僕の書く本を置こうとしないのは、なんなのでしょう。
本日「後ろ姿のない男 高田繫と日本野球の70年」が発売となりました。
みなさま何卒よろしくお願い致します。
この約3年、月に一度、高田繁さんとお話を聞かせてもらい、最後は怒涛の執筆をしながら最後の最後までなんとか書き切ることができました。
高田繁という野球人の頑なすぎる、それこそ駅前の本屋みたいに頑なすぎる、野球への誠。
浪商のケンカ野球からアメリカ式のGM制度まで、約70年にわたり携わってきた日本野球の変遷は、そのまま高田繁の野球人生であったと言えます。
改めて本になって読み直してみると、感慨深いです。
いつも、どの本でも思い入れは強いですが、今回はいつもとは違う”やり遂げた”感があります。まさか自分が巨人のスターだった高田繁の本を書くことになるなんて思ってもいませんでしたから。
「なんだ、おまえ、元々ベイスターズファンだったのか」
これは先週、高田さんに言われたことです。あれ、言ってなかったのか。いや、いつもの取材の時は何も言わずとも相手に気付かれてしまうのであらたまって言うこともないのですが、この本の取材では、自分がベイスターズファンであることを隠し通せるほど、高田繁が辿ってきた野球人生そのものにのめり込んでしまっていたのでしょうね。
取材をはじめた3年前は、お互いに信頼関係はありませんでした。
僕が現場で声を掛けたことも覚えてもいなかった高田さんは当然として、僕としても”怖い人、冷たい人”という印象が強すぎて、話なんてしてくれるのだろうかと警戒していたことを思い出します。
高田さんは余計なことはしゃべりません。
めちゃくちゃしゃべりますが、余計なことはしゃべりません。
だけど、時々、本音を見せてくれることがありました。
それは取材を重ねれば重ねるほど。以前はぐらかされていた質問が、次は確固たる高田繁の考えとなって返って来る。その中には、絶対に書けないような話もいくつかありました。