勝ったり負けたりで浮足立つ煩悩は消せるのか~お遍路最終章~
「やればできる」は魔法の合言葉。
「打たないけど打たれる」は尾花元カントクの哀言葉。
やればできるんです。週末の中日戦(8月28日~30日)の終盤を全員で粘りきっての勝利は本当に見事でした。ここの来ての4連勝は最終盤に向かう心持としては実に頼もしくもありますね。その前の広島戦(25日26日)が、鬼太郎ナイターですか。8月の広島戦に蘇りがちなもののけ対妖怪という見えないこの世ならざる何かの力が働いたとしか思えない対決で、6-0をひっくり返されて負けていましたが、どんな戦いだったのでしょうかね。

これで前週の巨人阪神から5連敗となりましたが、この8月は月初の好調期間もあって15勝10敗と貯金が5もできました。しかし、4連勝ー3連勝ー3連敗ー5連敗ー4連勝と、ずいぶんとまぁ起伏の激しい8月でしたね。
しかし、今の私にはこれだけアップダウンの激しいペナントの荒波も受け入れることができております。そうです。お遍路に行ってきたからですね。どれだけ激しい逆転負けにも、エンカーナシオンがスタメンに出ていなかろうと、森が横須賀に帰ろうと、心にさざ波を立てることなく凪でいられるのです。
このお遍路旅は8月10日~16日の一週間行ってまいりました。
「88カ所全部回ったの?」と聞かれますが、総距離1250キロぐらいあるので無理です。お遍路は歩き遍路だけでなく、車やバイクで回る人もいますし、観光バスのツアーで行く人もいたり、逆から回ったりと、やり方はいろいろです。

どうせやるなら歩きたかったので、今回は12番目までの「区切り打ち」となりました。
「なんでえ1週間で12個だけかよ」、という声が聞こえてきそうですが、まぁ、12球団だし、延長12回までだし、12×9は煩悩とボールの縫い目の数と同じ108だし。勘弁してつかぁさい。
それに、この12番目の札所が焼山寺だったのです。
四国遍路中、もっとも過酷で、もっとも脱落者が多いと言われる焼山寺。
普通に歩けば5時間半~7時間。山を3つ越えなければならないという過酷な山道が、12番目にいきなりきます。それまで街中をのんきに歩いて、「うどんすするか」「ガストでチーズINハンバーグしばくか」などとやってたそれとは雲泥。山です。獣道です。水もトイレもなく、一度入れば途中離脱するにも、国道まで何時間も歩かにゃなりません。

スタート地点にあるものものしい注意札の数々
しかも、道中にお遍路の行く手を阻むのが「へんろころがし」。文字通り、お遍路を転ばせるほどの急斜面トラップが道中に6か所もあるそうです。ペナントと同じちょうど6カ月。簡単に転がり落ちる自信しかないですが、この焼山寺トライアルを今回の最終目標に設定し、8月15日のヤクルト戦の日、朝7時に11番札所の藤井寺を出立しました。
焼山寺トライアルは、これまでのチュートリアルステージとは一線を画した、スタート即クライマックス。牧の初球本塁打で浮かれていたところに3連敗喰らうような苦境が続きます。いきなり「へんろころがし1/6」という立札がありました。とはいえこの辺りはまだ足場もあるので、ころがされることはありません。開幕4連敗してもまだ気力は充実しております。
