ガチのエース対決、度会が本物になった日!執念がぶつかり合ったCSファースト第一戦2-1
やはりCSは面白い。そんなことを改めて噛み締める試合だった。
巨人の先発は鬼より怖い怨敵・井上温大。ベイスターズ戦5勝1敗防御率0.77。被打率に至っては1割4分である。一方のベイスターズの東も巨人戦3勝負けなし。防御率1.33。被打率2割2分。
両者ともに投げた試合はすべてQSというガチガチエースの対決。とはいえ、CSは別物だ。これはもうシーズンの苦手意識とか関係ない、試合前から身震い必至の真剣勝負である。
そう言わんばかりに、初回のベイスターズは2番牧がレフトに豪快に放り込む。シーズン成績13打数0安打なんて関係なし。後半戦の好調ぶりを見せつける先制弾で待望の井上から先手を取った。あれ、これもしかしていけるんじゃない?
そんなことをつぶやいた舌の根が乾かぬうちに、その裏巨人は先頭吉川がツーベース。バント、ファーストゴロですぐさま同点に追いついた。堀内時代の「史上最無名打線」を更新したといわれながら、それでも今シーズン2位に入った巨人の粘っこさである。
なんとか井上の調子が出る前に、一気呵成に攻略したいベイスターズは2回に先頭のプーさんが貫禄のセンター前。しかし、ここで井上が牽制。プーさんが花畑で戯れるように優雅に帰塁してみせた平和な世界は、マタギのような橋上監督代行の無残なリクエスト要求で無慈悲に刺殺されてしまうのだ。
短期決戦は流れが命である。ここから井上はいつもの無双状態に入る。8回まで10奪三振、ヒットは手負いの羆嵐となった宮崎に許した一本のみと、流れが巨人に傾いていく。
一方の東は正直、井上と比べたら絶好調とはいえない状態ではあった。
7回被安打5、9奪三振。先頭打者に3度も安打を打たれたが、ほんとに丁寧に投げていた印象。四隅を狙い、ツーシームとチェンジを効果的に使いながら、危ない球もいくつかあったものの、要所を締める若老獪と言いたくなるようなピッチング。
東も井上と共に無四球というのが、この試合の緊張感をさらに増してくれたわけだが、そこに忘れちゃいけないバックの好守。7回一死一塁でのショート成瀬の横っ飛びから、横浜市の教科書に載せたいセカンドスローでダブルプレーを獲った。これは試合の流れを変えるビッグプレーになった。